借金返済のコツとは?賢い上手な借金返済方法

2014.09.24マネー , 借金
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借金の返済にはコツがあることをご存知でしょうか?借金の仕組みを知らないために損をしたり、気が急くあまり誤った判断をしたりしてしまうのは誰もが避けたいところです。また、毎月返済に追われるような暮らしは、精神衛生上決して良いものではありません。

ここでは、心の持ち方などの精神面から状況把握の仕方、賢い返済法の実際まで詳しくご紹介いたします。

 

「もう借金はしない」という強い意志

imasia_10796146_M当たり前なようでいて、一番難しく重要なのが「もうこれ以上新しい借金はしない」という意識改革です。借金をできるだけ速く返済していくためには、何とかなるだろうという甘い考え・逃避グセを捨てなければなりません。

借金はもうしないと腹をくくったうえで、現時点における毎月の収支の把握から始めてみましょう。毎月の収支を把握してみると、少し頭の中が整理されることが実感できると思います。

その調子で、続いて生計の立て直しに取り組みます。借金が生まれるのは、自分が稼げる以上にお金を使ってしまうことが原因です。ですから、毎月得られる収入の中で生活していけるように生活設計を一から立て直しを図ります。

自分の収入が明らかになり、その中でやりくりするのだという意思があれば、無駄遣いをすることがなくなりますし、新たな借金をすることもなくなるでしょう。

 

現在の状況把握——借金を書き出してみる

現在の状況把握——借金を書き出してみるさて、ここまで借金以外のお金の動きについて整理してきました。ここからが本題、借金についてです。

ところで、キャッシングなどで簡単にお金を借りている人の中で、月々の返済額や借入残高などを正確に把握している人はどれくらいいるでしょうか。

実は「多重債務に陥る人の多くは、自分の正確な借金額などを把握していない」というのが現状です。そのような状態では、余計な借金を増やしてしまったり、毎月払っていても元金は減っていなかったり……という悲劇が起こってしまいます。このような事態を防ぐために借金の把握はとても重要なのです。

まず、借金の総額や毎月の返金額、元金残高、金利、最終返済期日あたりを書き出してみます。表にすると整理されて見やすいでしょう。

こうして借金の全体像が把握できたならば、具体的な返済計画も立てることができますし、なにより借金がどのくらい減っているのか一目でわかるためモチベーションが上がります。

 

【賢い返済方法】

繰り上げ返済

ここからは具体的な返済方法についてご説明していきます。

まずおすすめしたいのが、繰り上げ返済です。繰り上げ返済したお金は丸々元金に充てられるため、その分利息も少なくなって返済期間を短縮することができます。お金に余裕があるならば、繰り上げ返済をして少しでも元金を減らすようにしましょう。

 

お金に余裕のない方も、繰り上げ返済ができないからとあきらめてはいけません。借金の鉄則は「一日でも早く返す」ということだからです。

借金を返す期間が長引けば長引くほど、支払う金額は膨れ上がります。借金には元金だけでなく利息があるため、払う年数分だけ利息も積み重なっていってしまうのです。

 

おまとめローン

もし複数の借金を抱えているならば、できることなら一本化することが理想です。借入先がたくさんあると管理も大変ですし、例えば返済期日を見落としてしまう可能性も高くなってしまいます。

そこで頼りになるのがおまとめローンです。これにより、別々の業者の借金を一つにまとめることが可能です。基本的に、借入額が大きいほど金利は下がる傾向があるため、一本化することで条件がよくなるケースが多いのです。

ただし、ここで気をつけておきたいのが、現在の金利より安くならないと一本化する意味がないということです。おまとめローンを考えている人をターゲットにした悪徳業者も存在するため、業者は慎重に選ぶようにしましょう。

 

金利はなるべく低いものに

金利はなるべく低いものに先ほども少し触れましたが、金利は低いほど有利です。借金で返済するお金は、まずは毎月の金利の返済に充当され、残りが元金の返済に充てられます。つまり、金利が低いほど元金が早く減るため、返済期間が短縮されるのです。

ローンの金利は変動します。他者が新しいプランを提案してくることもあります。安い金利のローンに借り換えができるのであれば、積極的に利用しましょう。

 

 

 

返済日は厳守

返済が遅れてしまうと何が起こるでしょう?そう、遅延損害金を払わなくてなりません。遅延損害金は通常の金利より高く設定されているため、その負担額は大きくなります。また、融資枠が減らされる可能性もあり、このために他社に借金をすることになれば多重債務になることはおそらく免れません。

さらに、延滞が三か月を超えると個人信用情報にあなたの情報が登録されてしまいます。これは、ブラックリストに名を連ねるのと同じことであり、新たな借金をすることが非常に難しくなってしまうのです。

 

返済をスムーズにしたいならコレ

延滞せずに・できるだけ早く・真面目に返済するにはどうしたらよいのだろう……そう悩む人もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな心配性な方におすすめなのが、自動振り込みや引き落としなど強制的に借金が返済されるように設定すること。

自分で銀行やATMまで出向く必要がないため、確実であり手間もかかりません。ただし、口座にお金がないと事故になってしまうため、その点は注意が必要です。

 

どうしても返せなくなったその時は…

借金の返済のコツ借入額が膨れ上がり、どうしても返せそうにない状態に陥った場合のことも考えて、債務整理で借金を整理することも頭の片隅に置いておきましょう。借金整理というと自己破産を想像してしまいますが、他にもいくつか方法があります。

 

1.特定調停

簡易裁判所に債権者との間に入ってもらって、借金の減額や返済法の変更を検討してもらう方法です。専門家を通すことなく申請でき、費用も一社に付き1000円と安く済むのが特徴です。

裁判所 特定調停のQ&A

 

2.任意整理

弁護士や司法書士に依頼して、先ほどのように債権者に交渉してもらいます。弁護士費用はピンからキリまでですが、借金は場合によっては完全になくなることもあるようです。

 

3.個人再生

住宅ローン以外の借金について三年で返済する計画を立て、それが裁判所に認められれば残りは免除されるというものです。最大、元金が十分の一まで減らすことができます。自己破産とは異なるため、自宅を手放す必要がなく職業上の制限も受けないのが特徴です。

裁判所 個人再生手続利用にあたって

 

4.自己破産

裁判所に申し立てを行って借金の免除をしてもらいます。どんな手を尽くしてもどうにもならない場合に選択するのが、この自己破産です。

借金はなくなりますが、その代わりに多くの制限を受けます。不動産や株式などの資産はすべて処分されますし、一定期間特定の職業に就くことも禁止されてしまいます。ローンやクレジットが使えないことは言うまでもありません。

 裁判所 自己破産申立について

 

ここでまとめると、1〜3番は借金を減らして現実的に返済できる計画に立て直す方法、4番の自己破産は、ある一定の制限を受け入れることで借金を免除され、生活を立て直す方法です。

自己破産をしない限り返済義務は残りますが、金銭的にも精神的にも楽になることは言うまでもありません。借金が膨れ上がり、もうどうしようもないと追い詰められた際には、債務整理という道があることも忘れないでください。

おわりに

借金返済のポイント、いかがでしたでしょうか。借金に対する心得と、賢い返済法についてご紹介しました。また、もうどうにもならない場合の債務整理についても心に留めておいていただければ幸いです。

参考URL

日本弁護士連合会

裁判所

国民生活センター

特定非営利活動法人証券・金融商品あっせん相談センター

 

 

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