実は気軽にできる!裁判傍聴をする際のポイント4つ

2014.08.05傍聴 , 社会 , 裁判
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裁判は、実は誰でも気軽に傍聴できることをご存知ですか?
テレビドラマや映画では見たことのある、傍聴席に大勢の人たちが神妙な面持ちで座っている風景。当事者の親族や新聞記者など、事件に関係のある人のみがそこに座ることを許されていると思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、実際はそうではありません。あらゆる裁判はすべての国民に対して公開されています。たとえ未成年であっても傍聴席に座ることができます。
では、実際に裁判を傍聴するためにはどうすれば良いのでしょうか。傍聴のための手続きや裁判が開かれる時間など、裁判傍聴に関する疑問についてお答えします。

裁判を傍聴するための手続きって?

裁判傍聴のための手続き

裁判を傍聴するための手続きというのは、特にありません。身分証の提示なども必要ないため、手ぶらで傍聴をしに行くことも可能です。
ただし、芸能人が出廷する裁判や殺人事件など大事件の裁判の場合は、傍聴希望者が多いため抽選になることもあります。抽選券の配布時間はその裁判ごとに定められているため、傍聴希望者の多そうな裁判へ行く場合は事前に確認をしましょう。

 

いつやっているの?

開廷時期

基本的に裁判は、土日祝日を除いた平日に行われます。裁判が開かれる時間は午前が10時頃から12時頃まで、午後は13時頃から16時頃までのところが多いようです。
当日どのような裁判が行われるのかは、開廷表で確認ができます。開廷表は裁判所の入口や受付に掲示されているか、ファイルに綴られて置いてあるため、裁判所に入ったらまず確認をしましょう。
開廷表には裁判の始まる時間・事件名・原告被告名などが書かれています。興味のある裁判が複数ある場合は、メモを取ってスケジュールを立てましょう。抽選券の配布がない裁判の傍聴は先着順となっています。立ち見は不可のため、満席になると入廷できません。希望の裁判を傍聴するためには、早めに裁判所へ行くことをおすすめします。

 

どんな服装で行けばいいの?

裁判傍聴時の服装

服装については原則自由です。スーツにネクタイでもいいですし、ジーンズにTシャツといったラフな格好でも大丈夫です。ただし、政治スローガンが書いてある服や、鉢巻き・ゼッケン・たすき・腕章などの着用は禁止されています。また、帽子は入廷前に脱ぐようにしてください。
服装以外では、カメラやレコーダーなどの記録メディアの持ち込みは禁止されています。横断幕や旗、ヘルメットの持ち込みも禁止となっているため、これらに似たものも持ち込まないように注意しましょう。
もちろん、ナイフや銃といった凶器や爆発物の持ち込みも禁止です。金属探知機やX線による手荷物検査が行われている裁判所もあります。

 

傍聴席に座ったら何をすればいいの?

傍聴席に座った後は

まず、法廷に入る前に携帯電話・スマートフォンなどの音の出る機器の電源をオフにしましょう。裁判中の静かな空間では、マナーモードの振動音も大きく響きます。必ず電源を切るようにしてください。
傍聴席に座った後は隣の人と話をしたりせず、静かに裁判官の登場を待ちましょう。弁護士や事件の当事者全員が揃うと、いよいよ裁判が始まります
冒頭の証人宣誓の際に、書記官から起立の号令がかかります。この号令は証人や弁護士だけでなく、傍聴席に座っている人も含めた法定内の人間すべてへ向けたものです。きちんと話を聞き、号令に従うように気を付けましょう。
いよいよ開廷となれば、テレビドラマでしか見たことのないようなやり取りが実際に目の前で繰り広げられます。写真撮影は不可ですが、メモ帳や筆記用具、スケッチブックは持ち込み可能のため、記録を取ることはできます。家に帰ってからじっくり思い出したい場合や調べ物をしたい場合に、メモを取ったり絵を描いたりすると良いでしょう。

 

おわりに

裁判傍聴に対する堅いイメージは払拭できましたか?
いろんな人間がいて、いろんな人間ドラマがあると感じられる裁判傍聴。ぜひ一度足を運んでみてください。

タグ : 裁判傍聴の注意点
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