既卒者でも3年以内なら新卒扱いで就職できる?就活のポイント
2017.01.24ビジネス・学習 , 就職既卒者でも3年以内なら新卒扱いで就職できる?就活のポイント
就活において、「新卒」というステータスは強い武器になります。一方、何らかの事情により新卒での就職ができず「既卒」となると、就活においては大きく遅れをとったのではと心配になる方もいるかもしれません。
そのような中で、2012年に複数の大手企業が「卒業後3年以内であれば新卒扱いとする」という採用方針を発表しました。この発表以降、就活の状況はどのように変わったのでしょうか。今回は、既卒者の就職についてお話しします。
「新卒」と「既卒」とは
そもそも、「新卒」と「既卒」の定義はどのようなもので、それぞれ就活においてはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。まずはおさらいしてみましょう。
「新卒」とは
「新卒」とは今年度中に学校を卒業する学生を指します。高校、大学、専門学校など、学校の種類は問いません。新卒での就職とは、すなわち学校を卒業してすぐの就職ということになります。
新卒者は就活において有利といわれていますが、大きな理由として「教育を効率的に進められる」ということが挙げられるでしょう。新卒者は社会人経験がない、いわば「まっさらな人材」です。一斉に教育を始められるため、一人ひとりに応じて教育方法を変える手間が掛かりません。もちろん、年齢が若い段階から人材を育てられるというメリットもあります。
「既卒」とは
新卒に対して、「既卒」とは何らかの理由で卒業後就職していない方を指します。就職活動の結果、就職できなかった場合も、自分で「就職をしない」という選択肢を選んだ場合も、どちらも既卒者といわれます。
このような就職先が決まらないまま卒業する学生は、特に不況時に多くみられました。事態を重く見た政府が「高校・大学卒業後3年間は新卒と同様に扱う」ことを経団連などに要請した結果、2012年度より一部企業で既卒者の新卒枠での選考が始まりました。
一見すると既卒者に門戸が開かれたように見えますが、「やはり就活において不利なことに変わりないのでは」と思われるかもしれません。既卒者は「何か問題があるのでは」と警戒されるかもしれない、同じ社会経験がない人材ならクリーンな新卒者を選ぶのではないか、という懸念を拭うことができない方もいるでしょう。
実際に既卒者の就活事情はどうなっているのでしょうか。
卒業後3年以内なら「新卒扱い」に
冒頭に述べた通り、いくつかの大手企業が「卒業後3年以内であれば新卒として扱う」という発表をしました。この発表により既卒者の就活にも変化が生じています。
既卒者の採用は増加!
2012年に大手自動車メーカーや、機械メーカー、百貨店などが上述の発表をして以降、同様の対応をする企業は増え続けており、2015年には全体の66%の企業が既卒者の新卒扱いを行っています。それに伴い、既卒者の内定率も少しずつではありますが増えてきているようです。
依然として、既卒者の新卒扱いをしていない企業も3割近くあるものの、既卒者の状況は明るくなってきていると言えます。卒業から3年以内であれば、新卒向けの求人にも積極的に応募するといいでしょう。
油断は禁物!就活では経験がものをいう
しかし状況が変わってきているとはいえ、「卒業から3年は就職しなくても新卒扱いになるんだ」などと甘く見てはいけません。卒業後の過ごし方によっては、従来のような厳しい戦いを強いられてしまうでしょう。場合によっては「何もしたくないから既卒という選択肢を選んだ就活生」というレッテルを貼られてしまう恐れもあります。
やむを得ず既卒者になってしまった場合は、ひとまずアルバイトなどをして経験を積むのもひとつの手です。卒業から3年程度の短い期間であれば、その社会経験が評価されるケースも少なくないでしょう。既卒者の就活では「これまで何をしてきたか」経験がものをいうということを覚えておいてください。
おわりに
既卒者になってしまったからといって、就職の道が断たれたわけではありません。卒業から3年以内であれば、アルバイトなどで経験を積みつつ、積極的に新卒での就職を狙っていきましょう。焦らず落ち着いて行動することが、就活成功の近道です。
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