小学生が苦手な漢字練習法。無理なく楽しく覚える4ステップ
2017.01.21ビジネス・学習 , 子育て , 学習 , 暮らし小学生の勉強は、学年が上がるにつれてだんだん難しくなっていきます。その過程でつまずきを放っておくと、いつしか勉強に対して苦手意識を持ってしまう子もいるでしょう。
小学生が苦手意識を持ちやすい分野の1つが、漢字です。漢字を何度も繰り返し書いて覚えるという勉強法に対して苦痛を感じる小学生もいて、練習をしたがらず気づけば漢字が苦手となっているというケースがみられます。
それでは、小学生が無理なく漢字を覚えるためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
ステップ1 漢字の意味
漢字は意味を理解していないと記号として覚えてしまうため、とくになじみのない漢字は意味が分からず覚えにくい傾向にあります。
漢字を覚える際には、漢字辞典や漢和辞典を活用して意味を理解するようにしましょう。手間は掛かりますが、漢字の意味の他にも成り立ちなどが掲載されているため、深い理解力を養うことができます。また、その漢字を使用した熟語も掲載されているため、セットで覚えられるでしょう。
辞典自体に掲載されている意味が難しく、小学生には理解しにくい漢字の場合は、大人が説明をしてあげてください。
そのあとに、「この漢字が使用されている例文ってどういうものがあるかな?お互いに1つずつ作ってみよう!」とゲーム感覚で復習を促しましょう。自分で例文を作ることにより、印象に残りやすくなります。
ステップ2 部首を意識する
漢字にはへん、つくり、かんむり、あし、たれ、にょう、かまえなどの部首があります。
部首にはそれぞれ意味があり、理解して覚えることにより初めての漢字でも読み方や熟語が覚えやすいのです。
例えば、清、晴、請という漢字の部首は青というつくりで、青は音読みで「セイ」と読むため、これらの漢字は共通して「セイ」と読むことができます。このように、共通するへんやかんむりは同じグループに分けることで、1つ1つ覚えるよりも覚えやすいのです。
例えば、さんずいというへんのある漢字は池、河、海、港など水に関連するものに多く使用されているため、水関連というグループにできます。
このように漢字を覚えるときは、部首と部首の意味も一緒に覚えるようにすることにより定着率がアップするでしょう。
ステップ3 読み
そもそも読めない漢字は書くこともできません。そのため、書くことよりも読むことを先に勉強させましょう。
音読みと訓読み
読み方には、「音読み」と「訓読み」があります。
例えば、青、清、晴、請の4つの漢字は全部が音読みで「セイ」と読むため、それぞれの意味が分からず覚えにくいのです。
しかし訓読みでは、青はあお、清はきよ(い)、晴はは(れ)、請はこ(う)とそれぞれ読むため意味を理解しやすくなり、覚えやすくなるでしょう。
音読みは熟語で覚えると関連付けて覚えやすいため、電車やバスに乗ったときに広告の中で読めそうな熟語があったら、「あれはなんて読むんだっけ?」などとゲーム感覚で声掛けをしていくと楽しんで覚えることができるためおすすめです。
読書
活字に慣れるためにも、読書をして漢字の読みを覚えると良いでしょう。
漢字は単体で覚えるよりも、文章中にある漢字に触れることにより、物語の場面と関連づけて覚えることができます。興味のある本や年齢に合った本を選び、難しそうな漢字や分からない漢字が出てきたときは「読める?」などと声掛けをして、漢字辞典や漢和辞典を活用するように促してあげてください。
ただし、ひらがなを多用している漫画などは、漢字学習にはあまり向かないため注意しましょう。
ステップ4 書く
短時間の練習をこまめに行う
何度も何度も書いて覚えさせる方法もありますが、実は1文字につき5~10回程度、時間はすべて合わせて15分ほどで十分といわれています。
1文字に対する回数や時間はこれ以上増やしてもあまり効果がなく、15分1セットの回数を増やした方が効果的です。
覚えた漢字は日常的に使用する
覚えた漢字を記憶により確実に定着させるためには、日常的に漢字を書く機会を増やすことが大切です。そのためには、覚えた漢字を使用して日記をつけたり、手紙を書いたりすることをおすすめします。
例えば、親子でその日のできごとなどを手紙交換や交換日記で報告し合うことも1つの手です。また、日記や手紙を書くことが苦手な小学生の場合、漢字ドリルなどの書き取り問題を繰り返し解くと良いでしょう。
おわりに
子供は漢字練習に苦痛を感じていたり、つまらないと感じていたりすると、なかなか自らすすんで勉強をしようとは思いません。
しかし、楽しんで覚えることができると「勉強する」と無理に構えずに、自然と覚えることができるため、気が付くと多くの漢字を覚えていたということになり自信にもつながります。
漢字の意味や成り立ちなども学びながら、日常生活の中で自然と漢字に触れられるような環境を作って楽しく覚えさせていきましょう。
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