初心者でも大丈夫!ベランダ家庭菜園のコツ
2014.07.18ベランダ , 家庭菜園 , 生活畑も庭もないからと言って家庭菜園をあきらめている方、いらっしゃいませんか?実はベランダでも十分野菜は育てられるのです。基本的なプランターや袋栽培など、気になる家庭菜園のコツをご紹介します。
プランターで憧れの家庭菜園
ベランダで家庭菜園をする際の強い味方がプランターです。ただし、プランターは地面とは異なりスペースや土の深さに制限があるため、大根やゴボウなどの地中深くまで根を伸ばす野菜は不向きです。しかし、それらを除いたとしても多くの野菜を栽培することが可能です。
プランターで栽培可能な野菜の代表的なものはミニトマトやナス、ピーマン、シシトウなどで、ツルものならキュウリやゴーヤがあります。葉物はバラエティーに富んでいて、リーフレタスや小松菜、ほうれん草、シソ、バジルなどが栽培できます。また、根菜類ではじゃがいもや人参、カブ等です。
さらに、最近ではプランターでも栽培できるような小さなサイズ「ミニ野菜・ベビー野菜」と呼ばれる新しい品種が開発されています。こうした企業努力も相まって、今後プランターで作れる野菜の種類は増えていくでしょう。
プランター栽培は容積という面でも畑とは大きな違いがありますが、それ以上に環境に大きな違いがあります。畑はいわば自然と一体化しているため自然の恩恵をある程度享受することができます。しかし、プランターは閉じられた空間であり、モグラやミミズが土をかき混ぜてくれたり微生物が有機物を分解して豊富な栄養を作ってくれたりということは期待できません。そのため土選びや追肥などの作業をしっかり行うことが栽培成功への第一歩と言っても過言ではありません。
プランター栽培で気を付けておきたいこと
プランターと一口に言っても、サイズや深さなどその種類は多岐にわたります。中でもベランダ菜園におすすめのプランターは、できるだけ深さがあるものです。その理由は3つあります。1つは、野菜は花よりも多くの肥料を必要とするため土の多いと育ちが良くなるということ。2つ目は、深く根を張らせることで安定した成長が望めるということ。そして3つ目は、支柱を立てる際に土が深い方が倒れにくいという点です。
さて、プランターは深いものがおすすめと述べましたが、深ければそれだけ土がたくさん入って重くなることになります。ここで注意しておきたいことが「耐荷重」です。建物には積載できる荷重に制限があり、それを表すのが耐荷重です。建物の構造によってそれぞれ異なるため、ハウジングメーカーや設計士の方、またはマンションの管理組合などに確認しましょう。
その他にマンションでの家庭菜園で気を付けておきたいのが高層階での風の影響と、周囲への気遣いです。高層階は強い風が吹くため茎が倒れやすかったり葉がちぎれたりしてしまうことがあります。そのため背丈の高い野菜の栽培は避けて、特に風の強い日には室内へ避難させるなどの対応が必要となります。また、ベランダでの水やりの際にホースの水が飛び散って下の階の洗濯物を濡らすこともあり、虫よけの薬剤が隣のベランダへも流れてしまったなどの事例もあります。水撒きや薬剤散布の際は、特に周囲への気配りを忘れないことが重要です。
袋でも野菜は作れちゃう?!気になる袋栽培
鉢植えやプランターの代わりに袋を使って野菜を栽培することもできます。場所を取らず手軽なため、初心者の方に最適な方法と言えるでしょう。
袋栽培は使用済みの肥料袋や米袋でOKなので、プランターを買うよりもうんと安上がりです。袋自体が軽いため持ち運びも簡単で、置く場所を選びません。したがって、身近な場所に設置することができ、水やりや摘芽などの作業や片付けも簡単です。
続いて、袋栽培の方法をご紹介していきます。最も簡単な袋栽培は、培養土の袋をそのまま利用するというものです。準備するものは、袋入りの有機野菜用の土と野菜の苗の2つのみです。野菜栽培用の土を購入すれば元肥を混ぜる必要ありません。まず、水の逃げ道を作るため袋に穴を開けましょう。袋を逆さまにして袋の両端の角をハサミで切り取ります。さらにもう1~2か所穴を開けておきましょう。そして袋を元に戻し、底から15cmくらいの間にキリなどで小さな穴をたくさん開けておきます。次に袋をしっかりと立て、袋の上部を開けます。この時、破けると収拾が付かなくなるのでハサミで丁寧に開けましょう。開いた口を外側に何度か折って鉢口を作って安定させます。最後に苗を植え付けたら栽培袋の完成です。最後に水やりをして、袋からきちんと水が流れてくるかを確認しておきましょう。
袋栽培はプランターで栽培できる野菜なら基本的に何でも育てることが可能です。ここで特筆したいのが、大根や芋類などの深さの必要な野菜は袋栽培がぴったりということです。庭の土を掘り返して耕す工程もないので簡単に始められることから初心者にもおすすめです。
おわりに
ベランダ菜園でも案外豊富な種類の野菜を育てられることに驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。プランターの他にも袋栽培という、より手軽な方法もご紹介しました。
ベランダで収穫したての新鮮な野菜を食卓でいただけたら素敵ですね。
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