撮ってみたい!コスプレを撮影するときの鉄則とは

2015.03.04コスプレ
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インターネットやテレビ番組をはじめ、街中でも度々姿を見かけるようになったコスプレイヤー。少しずつ身近になってきて、興味を抱いている方もいるのではないでしょうか?

実はコスプレには、キャラクターに扮するだけではなく、撮影する楽しみ方もあるんです。そこで今回は、コスプレが気になっている方に向け、撮影に特化したイベント参加方法と基本的なテクニックをお伝えします。

カメラを持ったらカメラマン登録

コスプレイヤーが参加しているのは、コスプレ専門、またはコミックマーケットなどのアニメ・マンガ関連イベントがほとんど。インターネットで「コスプレ イベント」と検索して、開催情報をチェックしてみましょう。少しの勇気を出して参加すると決めたら、イベント当日、カメラマン用の受付で登録をしてください。カメラ登録料や身分証必須のイベントが多いので、あらかじめ準備しておくとスムーズです。事前登録やチケット購入が必要な場合もあるので、漏れがないよう確認してください。

 

コスプレイヤーとのコミュニケーション

コスプレ撮影にあたり、忘れてはならない大切な掟があります。それは、コスプレイヤーにきちんと撮影の許可を取ること。

知らない人に勝手に写真を撮られたら、誰だって怖いですよね。自分が好きなアニメやマンガのコスプレイヤーがいたら、必ず声をかけてから撮影してください。タイミングやコスプレイヤーの考え方によっては撮影を断られる場合もありますが、食い下がらないのが鉄則です。

撮影が終わったら、お礼を伝えて名刺を渡すとより丁寧な印象になります。名刺に記載しておくのは、カメラマンとしての名前、メールアドレス、SNSのIDなど。ネット上に写真を掲載したい場合は、撮影とは別にアップロードの可否を確認してください。

 

大型イベントでは流れに従う

コミックマーケットなどの来場者が多いイベントでは、声をかける隙もなく、ひと組のコスプレイヤーに対してカメラマンがどっと終結する“囲み”と呼ばれる状態になるときがあります。慌てず押し合わず、指示を出す人に従って撮影するようにしてください。

“囲み”とまではいかなくても、撮影したいコスプレイヤーに、順番待ちの列ができていることもあります。その場合は並んでいる間にカメラの設定を調整しておくと、スムーズに撮影を行えます。

 

明るい写真で「2.5次元」を表現

アニメ・マンガは「二次元」、現実は「三次元」、コスプレは間を取って「2.5次元」と言われることがあります。現実離れしたその雰囲気を表現するためには、普段何気なく撮影するときよりも明るめに設定すると良いでしょう。明るさを調整する「露出」がプラスになるよう補正してください。

ただし、白や銀など薄い色のウィッグを着用している場合は、明るくしすぎると、髪の毛が白飛び(白く消えてしまう)なんて事態になりかねません。数枚試し撮りをして、ベストな明るさを確認しましょう。

 

屋外でキレイに撮るテクニック

Photographer : 綾瀬焚杞

Photographer : 綾瀬焚杞

直射日光の下は光が強いため、顔や衣装に陰影が強く出ることや、白飛びしてしまうことがあります。晴れの日に屋外で人物撮影をするなら、日陰が最適だと言われています。

とはいえ、声をかけたコスプレイヤーが日向で撮影をしていたら、できる限りその場で撮るようにしましょう。コスプレは荷物が多かったり、背景にこだわりがあったりするので、予定外の移動は好まれないこともあるんです。

その場合、試し撮りをしながら角度を調整してもらい、顔に影ができないポジションを探してみてください。光が差している方向や、影になっている位置を伝えてあげると、コスプレイヤーもポーズを修正しやすくなります。

また、日差しが強くて目を開けられないときや、背景の関係で光源の位置が悪いときは、思い切って逆光で撮影してみてください。被写体が白飛びしない程度に「露出」をプラスに補正すると、人物の輪郭がふわっと光るようなドラマチックな写真に仕上がります。

 

屋内での撮影ポイント

Model : 紗幸(さゆき) Photographer : 綾瀬焚杞

Model : 紗幸(さゆき)
Photographer : 綾瀬焚杞

屋外よりも全体的に薄暗い屋内では、窓際の明るい場所を探しましょう。背景には白系の壁がおすすめ。光を反射して、写真を明るくする効果が期待できます。

また、イベントによっては撮影用のライトが設置されているので、ほかに利用者がいなければ必要に応じて使ってみてください。ライトは被写体から少し離した位置で、斜め前方から当てるのが基本ポジション。光が強いと感じたら、位置を遠ざけたり、左右に振ったりして調整しましょう。壁や天井に反射させた光を顔に当てるというのも、よく使われる基本テクニックです。

なお、窓がなくて暗いときでも、カメラに付いているフラッシュはできるだけたかないようにしてください。顔や衣装の陰影がはっきりと出て、「2.5次元」らしさのない記念写真のような印象になってしまうんです。まずは「露出」や「ISO感度」(暗所での光の感度)などの機能を駆使してみましょう。

 

レフ板を利用してみる

なかなか思うように光を捉えられない場合は、レフ板を使ってみてください。レフ板は、光を被写体に反射させる鏡のようなアイテムで、影になった部分を照らせる優れものなんです。

使うときは左手でレフ板を持って光をキャッチし、そこから暗い部分へ反射光が当たるように角度を調整していきます。顎の下から当てるとオバケみたいになってしまうので、横か斜めから狙うのがポイントです。

それと、瞳にキャッチライトが入ると、まさにマンガのようにキラキラと輝き出すので、レフ板を使うときは反射光が瞳に入るよう意識してみてください。印象的な目元を写真に残せるはずです。

 

アングルや構図を変える

明るさの設定ができたら、まずは目線の高さでシャッターを切ってみましょう。自然な印象の写真が撮れるはずです。あまりにナチュラルすぎて「物足らない!」と思ったら、カメラの高さを変えてみてください。

たとえば、地面に膝を付いて下からあおって撮る。そうすると足が長く見え、アニメやマンガの登場人物らしいシルエットを表現できます。ただし、丈の短い衣装は下からのぞき込みすぎないよう注意してください。表情をはっきりと写すなら、顔全体に光が当たりやすい上からのアングルが適しています。

それでも面白味に欠けると感じたら、カメラを斜めに傾けたり、背景を広く入れたりと試行錯誤してみてください。「まさにコレ!」という構図に出会える瞬間がきっと待っています。

 

世界観を表現する

Photographer : 綾瀬焚杞

Photographer : 綾瀬焚杞

写真の雰囲気を作品の世界観に合わせたいときに便利なのは、「WB」という色味を調整できる機能。「日陰」や「くもり」といった設定はオレンジっぽく柔らかい雰囲気に、「蛍光灯」は青みがかったシャープな印象になります。ポップな作品や可愛い女の子キャラクターは「日陰」、シリアスな作品やクールな男性キャラクターは「蛍光灯」など使い分けてみると、より理想に近づけるでしょう。

また、作中に代表的な動きあれば、コスプレイヤーにポージングを提案するのもひとつの手。作品らしさがぐっとアップするので、気になるアニメやマンガは日ごろからキャラクターの動きもチェックしておくと良いでしょう。


 

おわりに

コスプレのイベント参加方法、撮影のコツはおわかりいただけましたでしょうか?最初は戸惑うことも多いかもしれませんが、基本を押さえておけば、近い未来、充実したコスプレライフが待っているはずです。

 

■ アイキャッチ画像

Model : 紗幸(さゆき)
Photographer : 綾瀬焚杞

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