誰も教えてくれない!お葬式のマナー7つのポイント

2014.12.13葬式
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葬式に参列する機会は、人生の中で急に訪れることがあります。冠婚葬祭の中でも結婚式とは違っておめでたい式ではないため、特に葬式は周りに悪い印象を与えないように「マナー」に注意をしなければなりません。

そこで今回は、葬式に参列する際に気を付けておきたいポイントを紹介していきます。

 

【準備における注意ポイントその1】服装選びに気を付ける

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男性の場合にはシャツは「白無地」、ネクタイは「黒無地」のものを選ぶようにしましょう。当日は胸元のボタンはしっかりとはめ、シンプルな胸元となるように意識しておくことが大切です。ネックレスやピアスなどのアクセサリーを外すのはもちろんのこと、時計もつけていかないことが望ましいでしょう。

スーツに関しては、シングルかダブルの黒いものを選びましょう。靴下は黒無地、靴は光沢のないものであれば構いません。ただし、明るい色の靴は避け、黒系の色を選ぶことが大切です。

女性の場合にも、アクセサリーをつけることはできるだけ控えましょう。また、シンプルな化粧を心がけることも大切であり、チークやつけまつ毛などは使用しないことが大切です。

和装を選ぶならば、季節にあった着物を選びます。夏は駒絽(こまろ)か平絽(ひらろ)、冬は羽二重か一越ちりめんが望ましいと言われています。足袋、じゅばん、半襟に関しては白いものを選び、帯や草履などその他のものに関しては黒に統一します。

洋装を選ぶならば、スカートの丈を長めにし、上着は長袖のものを選ぶようにしましょう。靴やバッグ、ストッキングなどは黒に統一し、光沢のないものを準備しておくことが大切です。

 

【準備における注意ポイントその2】当日持っていく小物を忘れない

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当日必要になる小物を忘れることも、葬式においてはマナー違反となります。葬式に持っていく必要がある小物としては、主に「ふくさ」「手袋」「ハンカチ」「数珠」を挙げることができます。

ふくさの色に関しては、「紫・緑・藍・グレー」のいずれかを選ぶようにしましょう。手袋やハンカチについては、色物は基本的にNGとなります。手袋は「黒の布製」のもの、ハンカチは「白か黒の無地のもの」を選ぶことが大切です。数珠に関しては細かい決まりはありませんが、「派手すぎないもの」を選ぶことが望ましいでしょう。

 

【準備における注意ポイントその3】香典の正しい書き方を学んでおこう

「香典」も、事前に準備しておく必要があるものです。香典には自分で文字を書く必要があるため、間違った書き方をしてしまうとマナー違反にあたります。

まずは、「白無地の便箋」と「黒のボールペンか筆」を準備しましょう。お悔やみの手紙を書く際には、いきなり驚きや悲しみの気持ちから入っていただいて構いません。拝啓や敬具などはマナー違反となるため、書かないように注意しておきましょう。

不祝儀袋に関しては、包む金額によって格式を変えることがポイントです。5千円以下であれば略式の袋、1万〜2万円であれば黒白の水引の袋を準備しましょう。なお、3万〜5万円は双銀のもの、それ以上の金額では大判でひだ折りがある袋が良いとされています。

そして、水引の下に自分の名前を書いていきます。ただし、ここでボールペンを使うのはNGです。筆で書くことが望ましいですが、もし筆がない場合には筆ペンを使うようにしましょう。

適切な金額に関しては、「友人や近所」の場合には5千円、「職場関係」の場合には5千円〜1万円が望ましいとされています。また、親族の場合には1万円以上が相場とも言われているため、包む金額を間違えないようにしましょう。なお、香典に新札を包むことはマナー違反にあたります。

 

【葬式当日に気を付けたいマナーその1】遺族への挨拶に関して

葬式当日に、遺族に対して堂々と挨拶することはマナー違反にあたると言われています。遺族といくら親しい間柄であっても、葬式当日に近くに駆け寄って話しかけるようなことは、できるだけ控えるようにしましょう。

参列時の挨拶に関しては、長々とする必要はありません。「この度はまことにご愁傷様でした。謹んでお悔やみ申し上げます」など、シンプルな挨拶を心がけましょう。なお、挨拶をした後に香典を渡すことになります。

 

【葬式当日に気を付けたいマナーその2】正しい焼香の作法を身につけておこう

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焼香の作法は、学校などで学ぶことはありません。また、葬式の参列時に教えてもらえるものでもないため、事前にしっかりと身につけておくことが大切です。

焼香では自分の番が訪れたら、まずは霊前の祭壇の手前で「僧侶と遺族」に対して礼をします。僧侶と遺族の距離が離れている場合には、2回礼をすることになります。

抹香を掴む際は、「親指、人差し指、中指」の3本を使います。その3本で少量の抹香を掴み、香炉に静かに落としましょう。そして、その場で合唱したまま一礼します。

後ろに下がってもう一度祭壇に向かって礼をし、僧侶と遺族に対しても礼をします。あとは音をできるだけ立てないように、自分の席へと戻れば問題ありません。

これが基本的な焼香の作法となりますが、焼香の作法は宗派によって異なる可能性があります。そのため、自分よりも先に焼香をしている人の方法を確認し、その人の方法を取り入れることも大切なポイントとなります。

 

【葬式当日に気を付けたいマナーその3】故人と対面する場合のマナー

まず、故人との対面を自分から遺族に対してお願いするのは、マナー違反にあたります。遺族からすすめられた場合にのみ、故人と対面することになると意識しておきましょう。

故人と対面する場合には、最初に故人に対して一礼をするところから始めます。次に故人のそばに寄り、両手を合わせて目を瞑ります。ここで、故人の顔を覆っている白い布を遺族に上げてもらいます。故人の顔を拝したら、再び両手を合わせて故人の冥福を祈りましょう。

その後、一歩下がった位置で遺族に対して一礼します。ここまでが故人と対面する際のマナーとなりますが、対面した後に長居するようなことはせず、すぐに退席することを心がけましょう。

 

【葬式当日に気を付けたいマナーその4】通夜ぶるまいに関するマナー

遺族から通夜ぶるまいへと促されたら、基本的に断らないようにしましょう。通夜ぶるまい自体に「供養の意味」がありますし、余程の事情がない限りは断るとマナー違反となってしまいます。箸をつけるだけでも構わないため、促されたら参列するようにしましょう。

通夜ぶるまいでは、お酒を呑みすぎることはもちろんNGです。また、飲食している最中に、知り合い同士で盛り上がることも避けましょう。あくまでも故人の供養の場であるため、明るい表情を作ることなく、慎んだ表情でふるまうことを心がけましょう。

ただし、通夜ぶるまいにおいて長居することは禁物です。遺族は故人が亡くなられてから、心身共に疲労が溜まっていることが予想されるため、必要以上に話しかけたり、長居したりすることは避けましょう。

 

おわりに

ここまで、葬式における気を付けたいマナーについて紹介してきました。葬式に関するマナーは数多くあるため、葬式直前にすべてを覚えきることは難しいでしょう。葬式に参列することがわかったら、すぐにでも準備を始め、マナーに関してもひとつひとつ時間をかけて覚えることを心がけましょう。また、「携帯電話の電源を切っておく」、「葬儀中に居眠りしない」など当然とも言えるマナーに関しても、必ず守るようにしましょう。

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