これ流行った?覚えておきたい流行語大賞7選
2014.12.28流行2014年も終盤に差し掛かり、今年世間を賑わせた「流行語大賞」が発表されました。しかし、中には「こんな言葉流行った?」というような声が聞かれる流行語もいくつか見られます。
そこで今回は、2014年に発表されたものの中で特に覚えておきたい流行語を紹介していきます。
【覚えておきたい流行語その1】ダメよ〜ダメダメ
女性お笑いコンビ「日本エレキテル連合」が流行らせたこの流行語は、ユーキャン新語・流行語大賞において「年間大賞」を受賞しました。独特のキャラである「朱美ちゃん」が使用した「ダメよ〜ダメダメ」という言葉によって、日本エレキテル連合は2014年に大ブレイクした芸人と言っても良いでしょう。
いきなり「ダメよ!」と言おうものなら、相手が号泣してしまう恐れがある。しかし、独特の緩さとリズムを持つ「ダメよ〜ダメダメ」であれば、相手を大きく傷つけることなくやんわりと断ることができる。この言葉にはそんな相手の心を気遣う、いわゆる「日本人気質」を感じることができます。
具体的な実用性は難しいものの、小学生からご年配の方まで、この言葉をついつい口ずさんでしまう姿も見られます。
【覚えておきたい流行語その2】集団的自衛権
「集団的自衛権」も、年間大賞を受賞した流行語です。集団的自衛権は2014年の国会の議論の中心となったものであり、安倍政権が実現のためにさまざまな行動を起こしていました。
集団的自衛権とは、「不法な侵害を受けた国家と密接な関係にある国家が、共同して防衛に当たる」権利のことを指します。現代ではアメリカと日本の関係は密接であると言えますが、例えばアメリカが攻撃を受けた場合に日本も共に防衛に動くようなことを可能にするため、集団的自衛権を実現しようと安倍政権は動きを見せていました。
この権利は「日本国憲法」の内容に反している可能性があり、そのことが議論を呼ぶ要因となりました。憲法の解釈の仕方によってはこの権利を行使することが可能であると考える政治家も見られ、非常に難しい問題として受け止められています。
【覚えておきたい流行語その3】ありのままで
ディズニー映画である「アナと雪の女王」の主題歌、「Let It Go」のサビ部分に使われた言葉。耳に残りやすいメロディーと、「ありのままの」と思い切りよく発音する松たか子さんの美声によって、この言葉は流行語トップテンに入賞しました。
アナと雪の女王は上映前から評判を呼んだ映画であり、上映中もリピーターが多かったことから一躍有名な映画となりました。子どもからご年配の方まで幅広い世代から人気があり、今ではカラオケでLet It Goが歌われる光景もかなり多くなりました。
また、ミュージカル要素だけでなく、「映像の美しさ」や「ストーリーの充実さ」も人気を集めた要因となっています。「ありのまま生きること」の重要性を認識できる映画、というような声も聞かれ、女王役のエルサが歌っていることから、特に女性の心をしっかりと掴みました。
【覚えておきたい流行語その4】妖怪ウォッチ
2014年、子どもの人気の中心となったのがこの「妖怪ウォッチ」。3DS専用ゲームソフトである妖怪ウォッチは、漫画やテレビアニメとしても展開され、全国の少年少女の心をがっちりと掴みました。
主人公である「ケータ」はふとした機会で妖怪ウォッチという時計を手に入れ、その時計を手にしたことによって不思議な妖怪ワールドを体験するようになりました。ユニークな特徴を持つ妖怪が数々登場しており、特にその中でも「ジバニャン」は人気の中心となっています。
妖怪ウォッチで登場する時計はおもちゃとしても販売開始され、全国のお店で売り切れが続出するほど話題を呼びました。正規の方法では手に入れることが難しいため、中には時計を自作する親御さんまで現れ、子どもではなく親御さんが妖怪ウォッチにハマってしまったケースも数多く見られます。
【覚えておきたい流行語その5】危険ドラッグ
2014年には、「危険ドラッグ」が原因で発生した交通事故などがいくつか発生しました。元々危険ドラッグは簡単に手に入れられることから問題視されていましたが、事故や事件に繋がるケースが出てきたことによって、全国の警察がさらに本格的に捜査に乗り出すようになりました。
危険ドラッグは、「脱法ドラッグ」や「合法ドラッグ」とも呼ばれています。麻薬は法律によって所有や使用が禁止されていますが、危険ドラッグは麻薬から少し化学式などを変えることによって作り出されました。しかし、効果に関してはあまり麻薬と大差がなく、幻覚症状が出たり中毒性の強かったりするものが多数を占めています。
「合法」や「ハーブ」など、柔らかいイメージを与える呼び方に危機感を覚え、警察や厚生労働省が「危険ドラッグ」という名称へと変更しました。このことが話題を呼び、危険ドラッグという言葉は瞬時に世間へと浸透していきました。
【覚えておきたい流行語その6】レジェンド
2014年は、さまざまな分野で国内に「レジェンド」と呼ばれる人が登場した年です。1人目は、スキージャンプ競技における「葛西紀明さん」。冬季オリンピックソチ大会にて表彰台に上がった彼の年齢は、なんと41歳です。過去には10代後半や20代のトッププレーヤーが多い競技であったことから、この年齢にしてメダルを手に入れた葛西紀明さんは称賛の嵐を受けました。
2人目は、プロ野球選手である「山本昌広さん」です。2014年の9月に、山本昌広さんは49歳にして最年長登板、最年長勝利を達成しました。また、来期も中日ドラゴンズの投手として在籍する可能性が高く、今後の活躍も期待されています。
3人目は、ゴルフ競技における「青木功さん」。日本男子初の世界ゴルフ殿堂入りを果たしたことが話題を呼び、72歳にしてレジェンドと呼ばれるようになりました。
決して若いとは言えない彼らの活躍は、世間のご年配の方に対して勇気を与えました。今後も彼らのような「レジェンド」と呼ばれる方が登場すれば、さらに日本は活気づくでしょう。
【覚えておきたい流行語その7】マタハラ
「セクハラ」や「パワハラ」など、○○ハラスメントと言われる言葉が日本にはいくつか存在していますが、2014年は同じ部類である「マタハラ」という新しい言葉が話題を呼びました。マタハラは、妊娠している女性や、出産をした女性に対して行われる嫌がらせのことを指します。
この言葉が有名になったのは、「杉浦浩美さん」が著者である「働く女性とマタニティ・ハラスメント」という本が出版されてからです。女性が社会進出をする上での問題点となっているマタハラを中心とした内容の書籍となっており、この書籍は世間の女性から多くの支持を得ました。
マタハラの具体例としては、「妊娠後に会社がその女性の降格を決める」などのことが挙げられます。この事例では2014年の10月に最高裁判所が「男女雇用機会均等法に反する」として、降格は無効であるとの判断がなされました。とはいえ、まだまだ女性が働きやすい社会環境が整っているとは言いづらい状況であることも事実でしょう。
おわりに
ここまで、2014年に話題を呼んだ流行語について紹介してきました。社会に関するもの、世間の人気を集めたものなど、さまざまなものが見られますが、特に覚えておきたいのは「集団的自衛権」や「マタハラ」、「危険ドラッグ」などです。これらの事柄は今後どのような動きを見せるかわからないものであるため、2015年も引き続き注目しておく必要があるでしょう。
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