3つのお正月飾りを知って運気アップ!

2014.12.29文化 , 正月 , 行事
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お正月の風物詩となっているものの1つに、お正月飾りがあります。その種類は豊富で、水周りに飾る輪じめ、柳に餅や団子をさした餅花などの比較的知名度の低いものから、しめ飾り鏡餅のように広く知られているものまでさまざまです。

それらの趣旨や作法を知らないまま飾られている人も多いようですが、実は、お正月飾りには深い意味があり、守るべき作法もあります。

ここでは、お正月飾りの代表的な種類について取り上げ、それぞれが持つ意味を紹介します。加えて、お正月飾りの正しい飾り方や処分の仕方についてもご説明します。

 

【お正月飾りの種類1】門松は年神様を迎え入れるための目印

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門松は、門の前や家の入口に一対に立てるお正月飾りです。年神様が家に降臨される際、目印としての役目を果たします。年神様が依りついた家には、幸せがもたらされると考えられているため、門松を目印に年神様を家に迎え入れるのです。

門の前を立派に飾る門松は大掛かりであるために、最近では飾らない家も多くなっています。しかし、このように門松の意味を知ることで、縁起物として飾りたいと考える方も少なくないと思います。最近では、ミニ門松と呼ばれる小さな門松も販売されているため、自宅に合うものを選ぶと良いでしょう。

さまざまなデザインで提供されている門松ですが、古来の意味合いを大切に考えるのであれば、正式な門松についての知識を持った上で選ぶ必要があります。デザイン重視であることにより、正式な形とは異なる門松もあるからです。

正式な門松は、葉つきの竹を3本、5本、7本のいずれかの本数で束ね、中心に松が据えられています。「すそ」は松の割り薪を並べ、荒縄で下から7巻き、5巻き、3巻きと節目を見せるように3カ所結ばれています。

また、門松を自分で作るという選択肢もあります。現実的ではないように感じられるかもしれませんが、昔は自作が当たり前に行われていたため、それほど構える必要はありません。最近では門松作りの教室も人気となるほど手作りにトライする人も多く、時代を飛び越えてお正月の定番行事となりつつあります。

 

【お正月飾りの種類2】しめ縄・しめ飾りは神域を示し災いを除ける

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しめ縄は神道の神祭具であり、神様を祀るのにふさわしい神域や聖域と現世とを区別するために張る縄です。また結界として、しめ縄の内側に不浄なものや災いが侵入することを防ぐ役割もあります。

そのため、自分の家が年神様を迎えるのにふさわしい場所であると示すとともに、新年に悪気が入りこまないようにという願いを込めて玄関先に張られます。神棚や自動車のバンパーに飾られている姿も多く見られます。

しめ飾りは、しめ縄に縁起物の飾りをつけたものであり、しめ縄と同様に玄関先などに飾られます。主な飾りとして、紙垂(しで)、譲葉(ゆずりは)、橙、裏白(うらじろ)などが挙げられます。

紙垂はしめ縄に付けて垂らした白い紙であり、神様の降臨を表しています。また、神域であることを示し、魔よけの意味合いもあるとされています。

譲葉と橙は2つ合わせて意味を成し、子孫が繁栄して代々家督が譲れるようにという願いを込めて飾られています。譲葉はその名の通り家督を譲るという意味で、橙は冬のうちに熟れた実が春になっても落ちずに育つという性質から、代々の健勝を意味しています。橙の代わりにミカンが用いられているしめ飾りも多く見られます。

裏白はシダ類の植物で、葉の裏が白いことからその名が付けられ、清廉潔白の象徴として飾られています。また、その白さから夫婦が白髪となるまで共にいられることを表し、葉が左右対称に付くことから夫婦和合を表しているとも言われています。しめ飾りには、葉先が巻かずにきれいに伸びていて、表面が瑞々しく先端まで揃っているものが好まれます。

 

【お正月飾りの種類3】鏡餅は年神様が宿るためのお供え物

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鏡餅は、昔の銅鏡に似ていることからその名で呼ばれるようになったと言われています。古来より、鏡には神様が宿ると考えられてきました。そのため、門松やしめ縄・しめ飾りなどで年神様を迎え、銅鏡をかたどった鏡餅に宿っていただくという意味合いがあります。また、この丸い形には夫婦円満を、重ねた餅にはめでたく年を重ねるという願いが込められているとも言われています。

鏡餅の飾り付けとして用いられる飾りには、しめ飾りと同様に橙や裏白、また2本の紙垂を竹などに挟んだ御幣(ごへい)も使われます。御幣は、しめ飾りの紙垂のように白紙でなく、紅白の紙で魔除けを意図しています。

この他にも、四方紅(しほうべに)、扇、海老、昆布などが多く用いられています。四方紅は鏡餅の下に敷く赤い縁取りの色紙で、1年の繁栄を祈願するものです。扇は末広がり、海老は長寿、昆布は「よろこぶ」と言い、どれも縁起が良いものです。

また、干し柿を串に刺した串柿を乗せた鏡餅も多く見られます。鏡餅と橙と串柿のみで飾られたものが鏡餅の原型であり、天皇家が代々受け継いできた「三種の神器」を表していると言われています。「三種の神器」の「八咫鏡(やたのかがみ)」が鏡餅、「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」が橙、「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」が串柿によって表現されています。

鏡餅を置く場所には諸説ありますが、床の間が一般的です。昔は家庭によって置く場所も異なっていたほどで、床の間にこだわらず、玄関など自分にとって良いと思う場所に置いても構いません。

こうして飾られた鏡餅には、松の内(1月1日〜1月7日)の間、年神様が宿っていると考えられています。鏡餅は、お供えした後に食べることで恩恵を受けられるという縁起物です。鏡餅を食す鏡開きは、一般的に、松の内が明けた後の1月11日に行われます。

 

お正月飾りを飾る時期

お正月飾りは、いつからいつまで飾るものであるかをご存じでしょうか。飾り始めは「正月事始め」の12月13日以降、とり払いは松の内が終わる1月7日がふさわしいとされています。

意外にも早い時期から飾って良いことが分かります。江戸時代には、旧暦の12月13日が「鬼宿日」として婚礼以外の全てにおいて吉日と考えられていたことに由来します。ただ、実際には12月の中旬からお正月飾りを目にすることは少なく、クリスマスの雰囲気が過ぎ去った26日頃から飾られるケースが多いようです。

一方で、あまり遅い時期にならないように注意しなければいけません。年末の大掃除が終わってから、気持ち良くお正月飾りを飾りたいと思っていると、うっかりと年越しの2、3日前になってしまうことも多いでしょう。

しかし、12月29日は「二重苦」「九松(苦待つ)」で縁起が悪いと考えられ、飾り始めの日としては避けられています。また31日では、年神様をお迎えするのに「一夜飾り」では誠意にかける、年神様が家に来る31日の早朝までに飾る必要がある等の理由から、ふさわしくないと考えられています。

 

お正月飾りの正しい処分方法

年神様をお迎えするため、年末から松の内にかけて飾るお正月飾りですが、縁起を担ぐのであれば、お正月飾りが役目を終えたからと言って、粗末に処分することは許されないと考えられています。ここでは、お正月飾りの正しい処分についてご説明します。

鏡餅は、鏡開きの日にみんなで食べることが縁起担ぎとなるため、処分に悩むことはありませんが、その他のものは、差義長でお焚き上げしてもらうと良いでしょう。差議長は、どんど焼きとも呼ばれ、神社の神事として行われています。また、地域の行事として行われている場合もあります。一般に1月15日の小正月に行われることが多いのですが、地域によって異なるため、事前の確認が必要です。

神社などの清らかな火でお焚き上げすることで、煙と一緒に年神様を天にお見送りするという意味合いがあります。また、差議長の火で焼いたお餅を食べることで無病息災に過ごせる、お正月飾りを焼いた灰を家の周りに撒くことで、その年の病が払われるという言い伝えがあります。処分にあたってもなお、私たちの災いを除けてくれるというありがたい行事なのです。

しかし残念ながら、地域によっては差議長が行われないケースもあります。その場合には、自分で処分することになりますが、通常のゴミと同じように捨てるのは適切ではありません。以下の手順で処分することをおすすめします。

まず、新聞紙などの大きな紙を敷き、その上にお正月飾りを置きます。そして、お正月飾りにお清めの塩をふりますが、振り方は左、右、中央の順です。振り終わったら、敷いた紙でお正月飾りを包み、他のゴミと別のゴミ袋に入れて燃えるゴミとして処分します。

 

おわりに

お正月の飾りについて代表的なものを紹介し、飾り方や処分の作法についてご説明しました。お正月飾りにはいくつもの種類がありますが、どれも新たに迎える年の災いを除け、幸福がもたらされるようにという願いのもとに継承されてきた日本の文化です。ただ形式的に飾るのではなく、お正月飾りが持つ深い意味や役割を理解し、正しい作法を守ることで、縁起良く新しい年を迎えてみてはいかがでしょうか。

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