出世する社員の7つの習慣
2014.11.19仕事 , 企業 , 出世近頃は、「出世すると責任が大きくなるので、出世しなくてもいい」という人が増えているそうです。彼らは出世せず、クビにもならず、気楽にお給料をもらい続けることができると思っているのでしょうか?
ひと昔前の年功序列・終身雇用型の時代であれば低い給料に甘んじていればよかったのですが、現在は違います。企業の経営が少しでも傾くと、仕事のできない人から解雇されてしまいます。
そのため、否が応でも昇進、すなわち出世をめざすことはビジネスパーソンとしての絶対条件です。昇進は上司が決定するものですから、先輩や上司に認められることが必要です。
「新入社員だから、まだまだ気にする必要はないのでは」と思っている人、それは大きな間違いです。成果主義を採用している企業でも、成果を出している人がすべて昇進できるわけではありません。昇進は、相対評価によって決まります。成果が同じ場合、「こいつのほうがすごい」と上司に思われている人が昇進するのです。
つまり、常日頃から先輩や上司に、「あいつはできる」「あいつはすごい」と認めてもらえるようにならなければなりません。
「○○になる○つの習慣」という書籍やコラムは掃いて捨てるほどあります。しかし新入社員の参考になるような、すぐに実行できる習慣は多くありません。
ここでは、新入社員なら誰でも実行できる、出世するための習慣を紹介します。
時間を厳守する
始業時間にも、書類提出にも、会議の開始時刻にも遅れない。
ものすごく簡単な習慣です。でも、これができない人が多いのです。
書類を提出期限ぎりぎりに提出する人と、そうではない人と、あなたならどちらが「できる」と感じますか?また、始業時間が9:00だった場合、9:00にオフィスに入ってくる人と、9:00に仕事を始める人、どちらを評価しますか?
時間を厳守する人の多くは、先のことを考えて余裕を持って行動しています。
例えば、上司のチェックが必要な書類を提出する場合には、上司がチェックする時間と、自分が修正する時間を考えて提出します。もちろん、上司が会議や外出などで離席している時間も調べた上で提出します。
自分の時間を無駄にするのが嫌いな人は、他人の時間も無駄にしません。この第一歩が時間厳守です。
掃除をする
掃除をするといっても、おおげさな掃除ではありません。ほんのちょっとした掃除です。
あるアンケートでは、ちょっとした掃除をする習慣のある人が役職に就く割合は、しない人より多い、またメールに対するレスポンスも早い、という結果が出ています。
まずは机の上の整理整頓から始めましょう。散らかった机の上より、きれいな机の上のほうが周りから見ても好ましいです。さらにコンピューターの机の上、デスクトップもきれいなほうが「仕事ができる」と思われます。そして、オフィスでマイカップを使っている人は、茶渋が目立たない程度には洗っておきましょう。「清潔感」も大事です。
「雑用」の意味を変える
会社に入って間もない頃は、つまらない「雑用」のような仕事を多くやらされます。それらの仕事を「なんとなく」こなすのは非常にもったいないです。あなたにとっては「雑用」であっても、会社にとっては大事な業務なのです。
例えば、コピーをしている間にコピーされた資料に目を通すことによって、業務の一端を知ることができます。マル秘の書類が目の前を流れているのかもしれませんよ。内容に興味があったら自分用のコピーを取り、あとでじっくり読み返すことによって知識を深めることができます。ただし、必ずコピー依頼者の許可を取ってから行ってください。無断コピーは厳禁です。
また、会議用の資料配布を依頼されたときは、期限より前に資料を配布することで、全員の業務効率化に貢献することができます。
雑用に見える仕事でも、視点を変えて取り組むことによって、評価されるチャンスに変えることができるのです。
「送信」の前に必ずチェックする
メールは現在では必須といってよいほどのビジネスツールです。しかし大きな欠点もあります。それは、「送信」ボタンを押した瞬間に、メールは送信されてしまうことです。たとえ、内容が間違っていても。
最も重要なのは宛先の確認です。A社に送信するつもりが、B社に行ってしまったというミスがあってはなりません。あなたの会社の企業信頼度が地に落ちてしまいます。次に内容の確認です。目でチェックするだけでは不十分です。3回声に出して読むくらいの念入りな確認をしてください。
この習慣を報告書などの書類でも提出前に実行することによって、間違いを大きく減らすことができます。
ミスをしないからといってあなたの評価が上がるわけではありません。しかし、一度ミスをしてしまったら、そのマイナス評価を取り消すには、数倍ものプラス評価が必要になるのです。
人の話を聞く
自分が言いたいことをよくわかってもらうためには、わかりやすく、自分の言葉で話すことが大事です。どんなに素晴らしい内容であっても、評論家みたいな言葉使いでは、聞き手は納得してくれません。
そして、自分の意見を話すよりも重要なことは、「人の話を聞く」ということです。「わかっていないのに、わかったふり」をしたり、うわの空で聞いていたりという態度では、話を聞いたことになりません。
相手の言いたいことを理解しようとする気持ちや、共感する姿勢が伝わって初めて、「人の話を聞く」ことができたといえます。そして、人の話を聞くことができる人だけが、人に話を聞いてもらえます。このことは肝に銘じておきましょう。
反対意見や違う意見を予想する
すべての人があなたと同じ意見・見解とは限りません。どんなにがんばって作った資料でも、それに対して厳しい意見をする人は必ずいます。特に先輩や上司は、これでもかというくらい厳しい意見や見解を浴びせてきます。このようなときに自分の武器を持っていないと、自分のモチベーションが下がるだけではなく、「○○は何もわかっていない」など、後ろ向きの考え・感情を持ってしまい、人間関係まで悪くしてしまうこともあります。
それでは「武器」とはなんでしょうか。それは、作ったものを発表するときは、あらかじめ反対意見や違う意見を予想しておくことです。そうすれば、「そうか、○○さんはこちらのほうが重要だと考えているのだ」と、ポジティブな考え方ができるようになります。
新入社員のうちは業務知識も少ないので難しいことだとは思いますが、できれば、反論されたときの対応案まで考えておくべきです。そうすれば、それをきっかけとして議論が活発になり、より良い結果が導き出されるとともに、あなたの評価が高まることは間違いありません。
物事を多面的に見る
会社に入って数年すると上のポジションに昇進する人が出てきます。そのとき、あなたが昇進しなかったら、「私のほうが仕事ができるのに、なぜ?」と思うこともあります。
理由は簡単です。上司から見たら、あなたはまだ、「上のポジションでは仕事ができない」人なのです。現状のポジションの業務がいくらしっかりできているとしても、それはあくまでも「今のポジションでは仕事ができる」という判断です。
飲食店のアルバイトを経験した人はすぐに理解できると思いますが、店に客として入った場合の風景と、店員として働いているときの風景はまったく違って見えます。スポーツをしている人ならば選手と観客、あるいは選手と審判のように、立場が異なれば見ている風景がまったく違います。これが、会社では自分の立場と上司の立場なのです。
違う立場から物事を見る習慣をつけると、ひとつの仕事に役立つだけではなく、自分に何が求められているのかもわかるようになります。
与えられた仕事の成果を出すのは当然のことですが、その上で、「今、何をすることが一番有効なのか、足りないところはどこなのか」を意識して行動してみてください。その結果によって、上司から「十分に上の仕事ができるかどうか」判断されるはずです。
おわりに
出世するための7つの習慣を紹介しました。もちろん、与えられた仕事の成果はきちんと出せていることは最低条件です。
最後に、新入社員に限らず、出世するビジネスパーソンに必須の習慣があります。それは「人脈を作ることを意識する」です。
職場内の人間関係を良くすることや、上司との信頼関係をしっかり築くことは当然のことですが、それだけでは不十分です。職場外の人との交流があると、仕事に問題が発生したときなどに、幅広いものの見かたや考え方をすることができ、問題解決に役立ちます。
新入社員にとって手っ取り早いのは、社内外のサークルに積極的に参加して、ほかの職場の人やまったく違う業種の人から色々な情報や見識を得ることです。仕事に直接結びつくことではなくても、常に、自分の仕事にどう生かせるのか考えることを習慣にするよう心がけてください。
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