4月8日の花祭りとは?甘茶が欠かせない花祭りの楽しみ方

2016.11.04文化 , 花祭り , 行事
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皆さんは、花祭りという行事をご存じでしょうか。クリスマスは、イエス・キリストの生誕を祝う宗教行事ですが、花祭りは仏教の開祖であるお釈迦様の生誕を祝う宗教行事です。

また、花祭りには「甘茶」が重要な役割を果たしますが、甘茶についてご存じの方か少ないかもしれません。
今回は花祭りに欠かせない甘茶、そして花祭りの楽しみ方についてご紹介します。

花祭りとは

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約2500年前の4月8日に、現在のネパール南部にあるルンビニ園で、お釈迦様は生を受けました。ルンビニ園は多くの花に囲まれた場所であったため、4月8日にはお釈迦様の御堂を花で飾り付け、生誕を祝う習慣ができました。

色とりどりの花を飾るため、現在では生誕祭のことを花祭りと呼ばれていますが、実際に花祭りという名で一般的に親しまれるようになったのは明治時代以降のことです。仏教用語では、灌仏会(かんぶつえ)・降誕会(ごうたんえ)・龍華会(りゅうげえ)などと呼ばれています。

お釈迦様は生まれてすぐ立ち上がり、四方に7歩ずつ歩いたあと、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と口にしたとされています。この言葉は「世界中の人間一人一人が皆尊い」という意味で、花祭りは、お釈迦様の誕生を祝う行事でもあり、わたしたち一人一人の尊い命を改めて大切に思う日でもあるのです。

甘茶とは

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花祭りでは、お釈迦様の御堂に花を飾り付けたあと、甘茶をお釈迦様の頭から掛けてお祝いをします。
甘茶とは、ユキノシタ科アジサイ属のアマチャという植物から作られたお茶のことです。非常に甘い味のお茶で、その甘さは砂糖の約500倍とされているにも関わらず、カロリーがほとんどありません。

そのため、最近甘茶は健康食品としても注目され、糖尿病の方のため砂糖代わりとしても活用されています。また、内臓の機能を改善し、血行を良くするとされている他、抗アレルギー作用などもあり、花粉症などの症状にも効果があるといわれています。

仏教系の幼稚園や保育園などでは、花祭りの日は甘茶をいただく日として親しまれています。

甘茶を使用する由来

お釈迦様が誕生したとき、天から9匹の龍が現れて甘い雨を降らせ、その雨が産湯として用いられたといわれています。
そのため、花祭りでは生誕の場面を模して、甘茶を仏様に掛けることが習わしとなりました。甘茶を使用するようになった時期は江戸時代以降で、それより以前は、五香水や五食水という5種類の香水を合わせたものを使用していました。

子どもの成長を祈る

地域によっては、子どもたちがきれいな着物に身を包み、冠やお化粧をして町を練り歩く、稚児行列を行っているところもあります。お釈迦様の生誕を祝うことで、子どもたちが健やかに育つよう祈る行事が、稚児行列です。また、甘茶を赤ん坊の頭にこすり付けると、元気な子に育つといわれていて、花祭りは、赤ん坊や子どもの健康を祈るお祭りでもあるといえます。

子どもたちにとっては、年に1回の華やかなイベントであるため、特別な出で立ちでお祭りに参加できることを、楽しみにしている子も少なくありません。

おわりに

花祭りはお釈迦様の生誕を祝いながら、一人一人が持つ命の大切さ、そして生まれて来た赤ん坊や子どもの健康・成長を祈るお祭りです。

お釈迦様に甘茶を掛け、お釈迦様が誕生した場面を模したり、稚児行列をしたりなどさまざまな行事が行われているため、大人も子どもも楽しめるでしょう。
また、お寺によっては甘茶を配っているところもあります。この春は近くのお寺に足を運んで、健康にも良い甘茶を楽しみながら、花祭りを体験してみてはいかがでしょうか。

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