敷金返還のために掃除をしよう!退去前に自分でやりたい原状回復とは

2016.11.05掃除 , 生活
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アパートやマンションを賃貸契約する際、必ず支払うものの1つに敷金があります。敷金は滞納家賃や原状回復に掛かる費用が発生した場合に備え、予め徴収される前金のことです。退去時に敷金は返金される場合が多いですが、滞納家賃や、修復すべき傷や汚れがあれば、返金される分は減少してしまいます。

今回は、退去前に行うべき原状回復についてご紹介します。

原状回復の負担

賃貸契約をすると、退去時に部屋を元の状態に戻す「原状回復義務」を負うことになります。原状回復とは、入居時と同じような新品の状態に戻すことではなく、付けてしまった傷や汚れについては修復するという意味です。つまり、日常的な使用により発生した損耗は、借り主が負担する必要はありません。

負担なし

フローリングの色落ちや畳やクロスの変色、電気ヤケや画びょうやピンの跡などは、通常使用による損耗だとみなされ、借り主の負担は必要ないとされています。そのため、この部分に対する掃除や修復を退去時にする必要はないということになります。
画びょうの跡などは、ホームセンターなどで補修材が売られているので、気になる方は自分で修繕をしてみても良いでしょう。

負担あり

カーペットの染みやカビ、台所の油汚れや換気扇の油汚れ、風呂場やトイレ、洗面台の水アカやカビなどに修繕は、一部借り主が負担をしなければいけません。裏を返せば、これらの掃除をしっかりと行うことで、退去時に戻ってくる敷金が少しでも高くなる可能性があるということです。
しかし、わざわざクリーニング業者を呼んだりしてまで手を掛ける必要はないでしょう。あくまで、自分が可能な範囲で掃除をしてください。

掃除のポイント

床や畳

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フローリングの場合は、溝に沿って掃除機を掛ける、拭き掃除をします。床が思いのほか湿った場合は、乾いた布を使って水分をふき取ってください。フローリングの色落ちや電気ヤケは、自己流で掃除を行うと悪化してしまう可能性があるため、対処しない方が無難でしょう。畳の場合は、畳の目に沿ってほこりを吸い取っていきます。その後、熱めのお湯で布を濡らし、目に沿って拭き掃除をしましょう。

外側や排ガスやほこり、内側は手垢などで汚れていますが新聞紙のインクが油を落としやすくしてくれるため、新聞紙をぬるま湯で濡らして拭くだけでキレイになります。汚れが落ちにくい場合は、窓拭き専用クレンザーなどの使用がおすすめですが、磨きすぎて窓に傷を付けないように気を付けましょう。

キッチン

ほこり、油、水アカ、カビ、ゴミ周りなど、キッチンには汚れの原因が多数あります。ほこりや油汚れはキッチン掃除用の洗剤を利用すると良いでしょう。水アカやカビが金属に付着している場合は、酢などの酸性の液体をブラシに付けて磨いてください。ガスコンロや換気扇なども忘れずに掃除をしましょう。

お風呂場

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汚れの原因には石けんカス、水アカ、カビ、サビなどがあります。
石けんカスや水アカ、カビについては市販の洗剤とブラシで落としてください。サビ掃除の際は、金属汚れに強い漂白剤などを、40度のお湯で薄めてから汚れ部分に付け、15分から30分程度時間を置きます。それからブラシで軽くこすると、簡単に取ることができます。バスタブや鏡、コーキング部分などもしっかり掃除するようにしましょう。

トイレ

水アカ汚れ、壁や床、便器のふた・便器の中のなどの掃除が必要です。貯水タンクに付いた水アカは、キッチンと同じように専用の洗剤で掃除をしましょう。壁や床には尿による汚れがあるため、壁は腰より低い部分はトイレ掃除用のウェットシートでキレイにふき取ります。便器のふたも同様にトイレ用のウェットシートを使用し、便器の中の黒ずみはトイレ掃除用の洗剤と、専用のブラシで落としていきましょう。

おわりに

引っ越しをするときに突然掃除をするとなると、なかなか骨が折れるものです。とくに、キッチンや水回りの水アカやサビは、落とすには時間が掛かります。
敷金返還のためにも、日頃からこまめな掃除を心掛け、原状回復してから気持ち良く退去しましょう。

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