絶滅危惧種が増えた原因と今からできる対策方法
2014.08.21対策 , 社会 , 絶滅危惧種みなさんは、うなぎはお好きですか?土用の丑の日に毎年食べる方も多いのではないでしょうか。
では、マグロはいかがですか?お寿司屋さんの定番ネタであり、好んで食べる方も多いかと思います。
そんな親しみ深い食材であるうなぎとマグロですが、現在この2種類の魚が絶滅の危機に瀕していることをご存知でしょうか?この2種類は近年著しく数が減少しており、ニホンウナギは日本では絶滅危惧に認定されています。また、国際自然保護連合でも絶滅危惧種への認定が考えられています。つまり、近い将来うなぎもマグロも食べることができなくなるかもしれないのです。
なぜその様なことになってしまっているのでしょうか。そして、どうしたら種の絶滅を食い止めることができるのでしょうか。今回こちらでは、絶滅危惧種が増えた原因と今からできる対策方法についてご紹介します。
絶滅危惧種が増えた原因
まずは、絶滅危惧種が増えた原因について解説していきましょう。
生物は地球が生まれた時から絶滅と進化を繰り返して繁栄をしてきました。しかし近年、絶滅する種の数があまりにも多くなっています。そのため、国際的な自然保護団体IUCNや環境省などにより絶滅危惧種が定められるようになったのです。
絶滅危惧種とは、個体数が著しく減少し、絶滅の危機にある生物のことを指します。これらの種は保護対象となっており、捕獲が禁止されています。
【原因その1】人間による乱獲
絶滅種の数が増えた原因として考えられるのは、まず人間による乱獲です。
今のような規制がなかった頃、毛皮や牙が服飾品やアクセサリーの原料として高く売れるという理由で、むやみに狩猟が繰り返されました。これにより、種の個体数が大きく減少してしまったのです。
その後著しい減少を危惧して規制がかかった後でも、密猟者によって乱獲は続きました。
【原因その2】外来種の持ち込み
また、外来種の持ち込みも原因のひとつです。
外来種というのは、本来その地に生息していなかった生物で、人間の都合で持ち込まれたもののことです。ペットにするなどの目的で本来はその地にいなかった生物が持ち込まれ、病気の蔓延や生態系の崩壊を引き起こしました。
その結果、本来いるべきその土地の生物が生存競争に敗れて絶滅してしまうということが多く起こったのです。
【原因その3】環境破壊
そして地球温暖化や環境汚染、森林伐採などの環境破壊問題も生物を絶滅に追いやる原因になっています。
本来あるはずの自然がハイスピードで壊されていくことで、その自然の中で生きていた生物は生きていくことができなくなります。その結果、絶滅してしまうのです。
絶滅危惧種に対する対策方法
前項で解説したように、絶滅危惧種が増えてしまった主な原因は人間にあります。今までの人間の活動が原因で、他の生物を絶滅に追いやっているのです。これ以上絶滅危惧種を増やさないために、私たちにはどのようなことができるでしょうか。
【対策その1】外来種生物の取り扱いに注意する
まず一番大切なのは、絶滅の原因を取り除くことです。国際法であるワシントン条約や種の保存法などの法律により、不必要な乱獲や外来種の持ち込みが規制されています。
個人レベルでは、むやみに外来種の生物を飼ったり、捨てたりしないことが大切です。珍しい生物を飼う場合には、規制対象ではないかをしっかり確認するようにしましょう。
【対策その2】環境保護活動をおこなう
もちろん、環境破壊も防がなければなりません。
そのために個人でできることは、積極的にゴミを減らすこと・無駄なものを買わないことなどです。資源を無駄にせず大切に使い、急激な環境破壊を防ぎましょう。
おわりに
絶滅危惧種が増えた原因と、その対策方法についてご紹介してきました。
上述の通り、世界的にも様々な対策が採られていますが、すでに個体数が大幅に減少してしまっている生物もいます。その様な場合には、保護して人工的に飼育し、個体数を増やしてからまた自然に戻すという取り組みも行われています。
私たちにできる一つ一つは小さなことですが、引いてはそれが地球の生態系を守ることに繋がります。これ以上絶滅危惧種を増やさないよう、日々心掛けていきましょう。
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