新しい働き方「フリーランス」とは?会社員と仕事や保険・年金はどう違う?
2017.01.06ビジネス・学習 , 仕事フリーランスという言葉を最近よく耳にしますが、どのように働いているのかわからない方も多いのではないでしょうか。フリーランスはもともと高い専門性や特殊性が求められるような限られた業界での働き方でしたが、IT技術の普及とともに仕事の領域が広がり、フリーランスとして働く方も増えています。
今回はフリーランスとはどのような働き方をするのか、会社員との違いやメリット・デメリットについてご説明します。
フリーランスとは
フリーランスとは、特定の企業や組織に属せず、複数の会社やクライアントとの間で仕事ごとに契約を取り交わして仕事をする働き方のことを指します。
月給制の会社員や時給制のアルバイトとは異なり、1つの仕事が完了するたびに給料が入ってくるため、働いた分だけ報酬がもらえ、働く時間帯や働く量なども自分で調整しやすいというメリットがあります。
フリーランスに対して、デザインや音楽家、アナウンサーやジャーナリストなど専門性の高い分野の働き方というイメージを持つ方もいるでしょう。
しかし、近年のパソコンやスマホ、クラウドソーシングなどの普及により、Webライティングや簡単なタスクや作業など比較的初心者でも取り組みやすい仕事も増えています。
そのため、普段は自宅を離れられない主婦、学生やシニア、さらには仕事の少ない地方に住んでいる方などが場所を選ばずに仕事が始められる新しい働き方として、フリーランスは注目を浴びています。
【会社員】安定した収入が得られる
会社員として働く場合とフリーランスで働く場合とではどのような点が異なるのでしょうか。会社員は組織に所属しているため、安定した収入が得られる点が1番の魅力です。
会社の一員として働くため、経費や設備費用はすべて会社が負担してくれます。そして何より会社員は法律上の「労働者」となるため、労働基準法をはじめとする法律に守られています。
会社員の場合、健康保険及び厚生年金保険に加入し、保険料は会社と折半します。さらに雇用保険及び労災保険に加入でき、失業したときや業務でけがをしたときは給付を受けることが可能です。
【フリーランス】自由度が高いことが魅力
フリーランスは毎月一定の収入があるわけではなく、仕事がなければ生活の糧を得ることができません。立場上も労働者ではなく「個人事業主」となるため、経費や設備費用はすべて自己負担となります。
会社員は与えられた仕事に専念できますが、フリーランスは本来の業務以外の雑務にも時間を割く必要があるというデメリットもあります。また、会社員のように健康保険や厚生年金保険に加入することはできず、全額自己負担で国民健康保険と国民年金保険に加入しなくてはなりません。
しかし、フリーランスには、働き方の自由度が高いというメリットがあります。何でも自分でこなさなければならない反面、自分の頑張りが収入に反映されます。会社員であれば仕事のえり好みはできませんが、フリーランスであれば自分の興味や強みなどを考慮して仕事を選べます。
家族がいる方にとっては、時間に縛られずに自由に働けることは大きなメリットです。年齢に関係なく働けるため、生涯現役も目指せます。会社員の場合、人間関係のストレスを抱えながら働く方が少なくありませんが、フリーランスであれば人間関係でストレスを感じることなく働けます。
おわりに
フリーランスは時間に縛られずに自分の好きな仕事ができる一方、会社員時代よりもしなければならない業務が多く、自分の自由な時間が十分に取れなくなる可能性はあります。フリーランスと会社員のメリットとデメリットを確認した上で、自分に合った働き方を見つけていきましょう。
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