気になる隣人の騒音!軽減するための7つの方法
2014.12.04住まい , 生活 , 騒音アパート住まいで住人の頭を悩ませる問題の1つに、周囲の部屋から聞こえてくる騒音があります。騒音は気になりだしたら止まらないのが厄介なところです。そのままでは快適に暮らせないため対策が必要ですが、面と向かって苦情を出すと、その後の気まずさが心配です。管理人を通して注意をしてもらったとしても、やはり気まずさは残るでしょう。
そこで、苦情を出すのは最終手段と考え、その前に自分でできる対策についてご紹介します。対策の方法によっては、周囲の音を気にならないレベルに抑える効果だけでなく、自室の音が周囲にもれにくくなるという副次的な効果も期待できます。
遮断しにくい上階の足音を気にせずに暮らすための方法
上階の足音は、アパート住まいの人が気になる騒音としてよく挙げられます。上階の住人が歩き回るのは仕方のないことであるため、苦情を出しにくい問題です。特に上階に子供が住んでいると、走りまわったりとび跳ねたりなど、大人以上に足音を立てられることが多くなります。
上階の足音に悩まされたくないのであれば、まず、アパートを選ぶ時点で注意できる点もあります。木造のアパートでは、上階の足音を防ぐ効果はほぼ期待できません。軽量鉄骨造りで壁の間に断熱材や防音材がしっかりと入れられているか、あるいは軽量気泡コンクリートが入っていれば、木造に比べて防音効果が期待できます。上階に子供が住んでいない部屋を選ぶことも大切です。
すでに住んでしまっている状態で上階の足音が気になる場合には、何らかの対策を立てなくては精神的にも辛くなってしまいます。足音騒音は対策が難しいところもあるため、比較的手軽に試すことのできる対策から順にご紹介します。
【上階の騒音対策1】耳栓
まず最も手軽にできる対策として耳栓があります。耳栓だけでもある程度の効果はありますが、その上にさらにイヤーマフを着ければ、周囲の音がほとんど聞こえなくなります。耳栓を着けることにわずらわしさ感じる方や、他の音もほとんど聞こえない状況にかえって落ち着けなくなる方も少なくないと思いますが、特に静かな環境を確保したい就寝中に使用するのがおすすめです。また、繰り返される足音が気になって耐えられない時に、一時避難するつもりで使用してみるのも良いでしょう。
【上階の騒音対策2】足音の傾向をチェック
上階から聞こえてくる足音を注意深く観察してみると、よく音のする場所というのがわかってきます。例えば、上階の人がリビングに使用している部屋の下は特に足音が多いなど、何らかの傾向があるものです。
室内に複数の部屋がある間取りであれば、足音の聞こえる部屋をメインで使用しないようにします。上階の住人も寝室で歩き回ることは少ないでしょうから、足音の聞こえない部屋もあるはずです。足音は直下でさえ聞かなければ、気ならないレベルだと思える場合も多いため、試してみる価値はあります。
【上階の騒音対策3】吸音材や遮音シートを設置
これらの対策で解決しないようであれば、手間と費用がかかりますが、DIYでできる範囲の防音工事により改善が期待できます。比較的簡単にできる方法として、天井に吸音材を貼ることで音を小さくする対策が挙げられます。天井裏に上がれる構造になっていれば、天井裏に吸音材を敷き詰めるという方法が好ましいです。ただし、吸音材の効果は音を遮断するというほどではなく、音エネルギーを吸収して小さくするというレベルです。
吸音材よりも効果があるのは遮音シートなのですが、吸音材が軽い素材であるのに対し、遮音シートで効果のあるものを選ぶと重い素材のシートになってしまいます。そのため、落下の危険性があり、タッカーと接着剤を併用して張り付けるなどの十分な固定が必須です。遮音シートを上手く取り付けることができれば、さらにそのシートの上に吸音材を貼ることで効果が高まります。
吸音材や遮音シートを天井に取り付ける時には、事前に大家さんに許可を取る必要があります。それらを取り付けた場合、転居時に全て取り去ったとしても壁紙の修復費用が請求されるケースが多いので、その点を理解した上でDIYに取りかからなければいけません。
隣人の騒音に効果的な対策を講じて快適な生活を手に入れよう
隣室から聞こえてくる騒音は、上階から聞こえてくる足音とは違う音の伝わり方をしていることが多いです。上階の足音は地面や壁を伝わる物理的な音ですが、隣人の騒音は話し声やテレビなどの空気を伝わってくる音が多いと思います。壁を伝わる音に比べ、空気を伝わる音の場合は、聞こえてくる側で行う対策の効果が感じられやすい傾向にあります。
【隣室の騒音対策1】音楽を流す
まず最も簡単なのは、自室の静かな環境を変えることです。自分が静かな環境で暮らしているほど、周囲のわずかな音でも気になってしまいます。部屋に好きな音楽などを流せば、多少の騒音は和らぎますし、リラックスもできて騒音にイライラしてしまう気分を変えられるかもしれません。それでも気になる場合は、前述のように耳栓で音を遮断するのも有効ですが、寝る時以外はイヤホンを利用するのも良いでしょう。イヤホンで音楽やテレビを鑑賞すれば、イヤホンの音に集中しやすく、周囲の音にまで気を配ることの方が難しいほどです。
【隣室の騒音対策2】部屋のレイアウトを変える
また、部屋のレイアウトを変えることも有効です。隣室と接している部屋には常駐しないように部屋の位置を考え直すのです。1LDKなどで他の部屋に避難することができない間取りでも、騒音の聞こえてくる壁際にベッドを置かない等、できる範囲での工夫は必要です。
レイアウトを工夫しても騒音が気になるなら、隣の部屋と接している壁に家具を置くことで、ある程度の遮音効果を得ることができます。薄い壁を家具で補うというイメージなので、高い効果を得るためにも、できるだけ背の高い大きな家具を置きたいところです。
さらに、置いた家具と壁の間に発泡スチロールの板を一面に挟み込めば、吸音の効果も得られます。置いた家具が収納家具であれば、収納量を高く保つことが音をより遮るコツです。つまり、クローゼットなら中に服を隙間なく掛け、本棚であれば本を隙間なく並べるといった具合です。
【隣室の騒音対策3】遮音シート、防音壁を設置
家具で音を遮る方法を試すことができない場合には、費用がかかりますが、遮音シートを壁に貼り付ける方法も有効です。遮音シートを貼ったからといって、音が完全に遮断されるわけではありませんが、小さくなるだけでも気持ちが軽くなる可能性はあります。この遮音シートは非常に薄いものなので、吸音材を重ね合わせて壁に張り付けることで、より高い効果を得ることができます。
遮音シートよりさらに効果的に音を遮断したいのであれば、防音壁の設置がおすすめです。上階の足音対策として天井に遮音シートを貼る場合は、落下の危険性があるためDIYでの取り付けには注意が必要ですが、防音壁の場合は、パネルをワンタッチで設置できるような商品も多く、初心者でも比較的容易に試すことができます。その上、商品によっては壁を傷付けることなく設置できるものもあるので、転居の際には取り外して壁を元の状態に戻すことも可能です。
【隣室の騒音対策4】扉や窓を閉め、隙間を作らない
隣人の騒音は壁から伝わってくるものだけではありません。廊下を伝って廊下側の玄関や窓から音が漏れ聞こえてくることも少なくないのです。この騒音を抑えたい場合には、玄関ドアや窓の隙間をふさぐことが大切です。外気を部屋に侵入させないための隙間テープが販売されていますので、それを使用することで廊下側からの騒音を軽減することが可能です。
玄関ドアが鉄製のものであれば、音が共鳴してしまうこともあります。この場合には吸音材を玄関ドアに貼り付けることで改善します。また窓からの音の侵入に関しては、防音カーテンを使用すれば、隣室からの騒音だけでなく外の音を和らげる効果があるので、静かな環境づくりにお勧めです。防音カーテンは、重ねて使用することでより効果が増します。
おわりに
アパートは木造であることが多く、隣接する部屋の音が漏れてくることは良くあることです。住人同士がお互いに気持ち良く暮らすため、苦情を出す前に自室でできる騒音対策についてご紹介しました。
最も簡易なのは、耳に音が入らないようにする耳栓やイヤホンに頼る対策ですが、自室に伝わる音自体を低減したいのであれば、吸音材や遮音シートを用いた対策が効果的です。
参考URL
騒音対策の方法について−マンション・アパートの騒音対策と防音対策
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