いつやるの?今でしょ!過払い金請求を自分でおこなう方法

2014.08.19マネー , 借金 , 過払い金
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2010年、出資法が改正されました。これにより利息制限法の上限金利を超えても、出資法の上限金利は超えていないグレーゾーン金利が撤廃され、払いすぎた金利を取り戻せるようになりました。支払いすぎたお金を返してくれるよう、消費者金融に請求することを『過払い金請求』と言います。
過払い金請求は非常に時間と手間がかかります。そのため、弁護士や司法書士にお願いする人も大勢います。しかしその場合は、弁護士や司法書士にお願いした分の報酬を支払わなくてはなりません。過払い金を取り戻すためにお金を掛けては、本末転倒だと言えるでしょう。
時間や手間を惜しまなければ、過払い金請求は自分で行うことも可能です。ここでは自分で行う過払い金請求の手順を3つに分けてご紹介します。

 

【手順1】取引履歴を請求する

取引履歴の請求

過払い金の請求をするには、まずお金を借りていた消費者金融から『取引履歴』を取得する必要があります。取引履歴にはいついくら借りて、いつどのくらい返済したかが事細かに書かれています。これをもとにして、どのくらいの過払い金があるのか計算を行います。

消費者金融会社に電話したり、FAXを送ったりして、取引履歴の請求をしましょう。本人確認のためにカード番号や住所などの個人情報を聞かれることがあるため、カード番号のわかるものを準備しておくと安心です。
取引履歴はFAXや郵便で送られてきます。郵便の場合、本人限定受取で送られてくることもあります。本人限定受取は受け取るのに免許証などの身分証明が必要です。受取の際はあらかじめ用意しておくと良いでしょう。

 

【手順2】過払い金がいくらあるのか計算する

過払い金の計算

取引履歴が届いたら、過払い金の計算を行います。過払い金の計算は利息制限法の金利で支払っていた場合、総支払金額はどのくらいになったのかを基本にします。この計算のことを『引き直し計算』と言います。

例えば100万円を29パーセントで消費者金融から借りていたとします。この場合元金と利息を合わせてトータルで129万円を消費者金融に支払っています。
しかし利息制限法では、100万円の上限金利は15パーセントです。単純に考えると129万から115万を引いて、14万円余計に支払っていることになります。過払い金の請求を行うと、この14万円が戻ってきます。

しかしこれは一年で返済を終えた場合の計算です。支払いが数年にわたっていた場合、実際の過払い金を算出するには、もっと複雑な計算を行わなければなりません。これは素人には難しいため、過払い金の計算を行ってくれるフリーソフトなどを活用するといいでしょう。
過払い金の計算を行ってくれるフリーソフトは、弁護士事務所のホームページなどからダウンロードできます。Excel形式のファイルになっていることが多く、取引履歴を入力することで、過払い金の計算ができるようになっています。

 

【手順3】過払い金の計算書と過払い金返還請求書を送る

過払いに関する書類送付

過払い金の計算が終わったら、『過払い金を計算した書面』と『過払い金返還請求書』を消費者金融会社に送付します。
過払い金返還請求書は、任意の書面で構いません。過払い金があること、その請求に応じ期日までに指定の口座に振り込むこと、振り込んでもらえなかった場合は民事訴訟を起こすことなどを記載しておきましょう。

その金額で和解が成立すれば、和解合意書を取り交わしたのち過払い金が口座に振り込まれます。もし消費者金融会社が請求金額を支払えない場合は、電話などで交渉されることもあります。それでも和解できない場合、裁判所に提訴してどのくらいの過払い金を支払う必要があるのかを判断してもらいます。
裁判になった場合は、訴訟にかかった費用なども消費者金融会社に請求できます。あらかじめその旨を過払い金返還請求書に記載しておきましょう。

 

おわりに

過払い金の請求は借り手の正当な権利です。手順さえわかっていれば、さほど難しくはありません。
支払いすぎた分のお金は、自分の手でしっかり取り戻しましょう

 

参考URL

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BE%E3%83%BC%E3%83%B3%E9%87%91%E5%88%A9 グレーゾーン金利 – Wikipedia

タグ : 過払い金を請求する手順
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