初心者のための耳コピがマスターできる4つのやり方

2014.06.17バンド , 耳コピ , 趣味
Pocket
LINEで送る

耳コピの基本的な方法

楽器やバンドをしている、または始めたいという方にとって、楽譜を見ずに聴いただけで音楽を再現する「耳コピ」は重要なテクニックの1つです。これが出来れば、楽譜の存在しない曲も練習することが出来ますし、耳コピを通して音感を養ったり、理論を身に付けていくことにもつながります。耳コピの基本的な方法を紹介していきましょう。

 

相対音感は養うことができる!耳コピを始めるための心得

相対音感は養うことができる

相対音感でもトレーニングしだいでは

耳コピと言うと、「絶対音感」が必要と思う方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。ある音に対し、他の音がどれくらい高いが低いかを聴き分ける「相対音感」があれば誰でも耳コピは可能です。そして、相対音感は誰にでも備わっていて、練習次第で精度を上げていくことが可能です。

必要なのは、何度もコピーしたい曲を繰り返し聴くことと、何度も音をたどって確かめることです。慣れない内は忍耐が必要かもしれませんが、だんだんコピーのコツを掴んでくると音を追うのが楽しくなってきますので、焦らず一歩ずつ取り組みましょう。

 

必要な道具と注意点

必要な道具と注意点

ヘッドフォンを用意しよう

必要な道具は、ヘッドフォンと音源、楽器です。ヘッドフォンと音源はなるべく音質の良い物を用意しましょう。雑音が多いと音が聞き取りにくくなってしまいます。

最近ですと動画サイトなどで、コピーしたい曲の演奏動画を見つけることも出来ます。それらを参考にすると、細かい部分までコピーが出来るでしょう。

楽器は自分が得意なメロディー楽器、出来ればピアノかギターを用意しましょう。大切なのはしっかりチューニングをしておくことです。耳で正確な音を拾えても、楽器の音程が狂っていては元も子もありません。

コピーした音を忘れないように、ペンと五線譜も用意しておきましょう。

それから、コピーしたい曲があると思いますが、はじめはまずコピーしやすい曲から取り掛かって慣れていきましょう。あまり音数が多かったり激しかったりする曲は、特定のメロディーや楽器を耳で追うのが大変です。ゆっくりした音数の少ない曲から始めましょう。弾き語りの曲などは特にお勧めです。

 

【1】メロディーをコピーする

メロディーをコピーする

メロディーをコピーする

まずは曲全体をコピーするのではなく、Aメロやサビなど、印象的な部分をしっかりとコピーしていきましょう。

例えばサビからコピーするとします。サビのメロディーラインを何度も聴いて、実際に歌いながらその音程をピアノやギターで探っていきましょう。最初はなかなか難しいと思いますが、頭の5音ほどが分かれば、続きもたどりやすいので頑張りましょう。何度も聴き返し確認することが大切です。

ある程度メロディーラインが拾えたら、ギターやピアノで曲に合わせて弾いてみましょう。繰り返し弾いてみて、違和感が無ければ大丈夫です。

 

【2】コードをコピーする

コードをコピーする

コードをコピーする

サビのメロディーが全部コピー出来たら、続いてコードをコピーします。メロディーが分かると、ある程度その構成音からコードを予想することも出来ますので、音源とメロディーを頼りに探っていきましょう。

コードをコピーする時のポイントは、まずルート音となる音を探ることです。曲によっては装飾的な音符が含まれ、難しいコードになっている場合がありますが、ひとまずルート音を見つけ、そこから基本コードに置き換えましょう。バンドサウンドの場合はベースがルート音を担っていることが多いので、ベース音をコピーするとそこから基本のコードを見つけやすくなります。

基本コードで弾き語りした時「メロディーは歌えるけれど音源とどこか違う」という場合は、コードに装飾音が入っている可能性が高いです。音楽的に言えばセブンスコードやディミニッシュコードです。そうした基本コードの変型を1つずつ当てはめて正解を探っていきましょう。

 

【3】曲の全体像を理解する

曲の全体像を理解する

曲の全体像を理解する

メロディーとコードがコピー出来れば、曲の骨組みが分かります。これをAメロやBメロなどでも繰り返し、曲全体がどういった進行で作られているかを理解しましょう。

そうすれば、この曲ではどういったスケールの音が使われているか、どこで転調しているかなども知ることが出来ます。最初はそういったことは気にしなくても大丈夫ですが、何曲も繰り返し耳コピしていると、曲の構成やコード進行のパターンなどが分かってきます。

これは演奏にも、今後のコピーにも、また自分で曲作りをする際にもとても役に立ちます。こういったことを繰り返しながら同時に音楽理論なども学んでいくと、実践と理論が結びついて、より音楽を深く理解できます。

 

【4】フレーズをコピーしよう!

フレーズをコピーしよう

フレーズをコピーしよう

ギターやキーボードのワンフレーズを取り出してコピーするのもアリですが、前述したようにメロディーやコードを理解した上でフレーズもコピーした方が、前後の流れなども含めより深くコピーが出来ます。フレーズをコピーする時は「ここだけ弾けるように」ではなく、曲全体を弾けるように心がけましょう。

また、フレーズのコピーは特に何度も繰り返し聴くことが大切です。繰り返し何度も聴いていると、細かい装飾音やミュート音などが分かってきます。そういった細部まで出来る限り「完コピ」出来るように心がけると、上達につながります。

またフレーズのコピーは指が動くことだけに注視しがちですが、音の長さや休符もしっかり意識することが特に大切です。音源を聴いて、どこまで音を伸ばしているか、どこで切っているかをよく確認しましょう。

 

最後に〜深く知るほど楽しいのが音楽〜

繰り返しになりますが、大切なのは何度も音源を聴くことと、部分だけでなく全体を把握していくことです。

同じ曲でもコピーする前と後では、全然違って聴こえるでしょう。耳コピを通して、音楽をもっともっと楽しんでみてください。

 

参考URL

 音楽力をアップする「耳コピのすゝめ」関連エントリー – 島村楽器公式ブログ

 

タグ : 耳コピ やり方
Pocket
LINEで送る

The following two tabs change content below.
@howtoでは恋愛・結婚・不動産・学習・マネー・生活・健康・仕事・美容・趣味などのみんなが知りたかった情報を発信しているハウツーサイトです。