賃貸物件の敷金・礼金を交渉する方法
2014.07.14不動産 , 家賃 , 賃貸賃貸を契約する時、初期費用として大きくかかるのが敷金・礼金です。どちらも一般的に10万円前後からかかり、物件や地域によっては合わせて30万円以上になることも珍しくありません。
出来るだけ安く契約するためにも、敷金・礼金に絞った交渉の方法をみていきましょう。
敷金・礼金の仕組みを知る
初めての賃貸探しという方もいると思いますので、まず敷金・礼金がどういった費用なのかを確認しておきましょう。
敷金とは、その物件から退居することになった時、清掃や壁・床などの修復のために家主に事前に支払っておく費用のことです。そのため、部屋を清潔に大事に使っていれば費用があまりかからず、余った分が返還される場合もあります。ただし、そうした返還については家主の裁量次第ですので、まったく返還されない場合もあります。いずれにせよ、敷金の返還の可能性を考え、入居後は大切に部屋を使いましょう。
礼金は部屋を貸してくれる家主へのお礼金という位置付けです。そのため返還されることはありません。物件や地域によっては、礼金を設定していない場合もあるようです。
交渉のコツ~狙い目は礼金の交渉
では、実際の交渉のコツを考えていきましょう。ポイントは敷金よりも礼金を重視して交渉を行うことです。
例えば「敷金15万円・礼金15万円」という物件Aと、「敷金30万円・礼金0円」という物件Bがあったとします。どちらも払う費用は同じ30万でも、どちらが得でしょうか?
そう、答えは物件Bです。返還の可能性がある分、同じ金額でも敷金を多く払う方が最終的には得になる場合が多いのです。このため、敷金の交渉よりも、礼金に重点を置いて交渉を行う方が効率的となります。
家主側としても、家賃は長期間に渡っての安定的な収入ですので、出来れば下げたくないというのが本音でしょう。逆に敷金・礼金に関しては、比較的融通が利く場合が多いようです。
実際に立地が悪い、築年数が経過しているなど物件に短所が見つかりやすい場合は、家主側も礼金を低く設定していたり、礼金ゼロにしていることも珍しくありません。こうした物件で礼金が高めに設定されている場合は、交渉の余地が十分あるとみていいでしょう。
交渉を行う時に気を付けるべきこと
上手な交渉の進め方や、交渉の際に気を付けるべきことを考えていきましょう。
【1】仲介担当者としっかりコミュニケーションを
家主と借主の間で交渉が行われますが、実際には仲介業者である不動産担当者が間に入ってバランスをとります。そのため実際には不動産担当者と主に交渉することになります。物件を選んでいる段階から、しっかりコミュニケーションをとっておくことが大切です。
分からないことや細かいことは、どんどん質問して相談しておきましょう。また仲介業者は家主の希望なども理解して、両者に納得のいくように動いてくれていますので、自分の希望だけを通そうとせず、任せるべきところは任せることも重要です。
【2】丁寧に、控えめに
横柄な態度や高圧的な態度で交渉にのぞむのは良くありません。マナーも問題がありますし、何より相手側に悪印象を与え、交渉が失敗する可能性があります。
丁寧な言葉遣いや態度で、真摯に交渉にあたりましょう。「厳しいとは思うのですが、お願いできませんか?」、「全体の予算を○○万円で考えているので、もう少しだけ下がりませんか?」という風に、こちらの事情も説明しながら誠実に相談しましょう。
【3】具体的な数字は?
家賃の場合は5000円以内の金額幅で交渉を行うのが一般的ですが、敷金・礼金に関しては元々の値段が大きい分、具体的に数字を出しての交渉が難しい部分があります。こちらの予算を提示した上で、「敷金・礼金が下げられないか聞いてもらえませんか?」とあえて金額を出さずに聞くこともコツの1つでしょう。
最後に
敷金・礼金の交渉にポイントを置いてみてきましたが、家主の中には敷金・礼金は下げたくないという方もいらっしゃいます。そうした場合は、仲介担当者が「敷金・礼金は難しいですが、家賃なら可能かもしれません」など、他の部分で提案してくれる場合があります。そうした場合は、1つのポイントにこだわらず、交渉が進みそうなところにポイントを移すことも大切です。
家主・借主両者が納得できる着地点を見つけられるよう、柔軟に交渉をすすめていきましょう。
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